[昭和45年]パーソナリティ・城達也の「JET STREAM」

中学校の修学旅行で、初めてその白い巨体を見ました。
尾翼にペイントされた赤い鶴のマークが、「世界」へ繋がる扉に見えたのを覚えています。
ボーイング747。「ジャンボジェット」の愛称で呼ばれたその機体は、
1970年に就航したばかりの最新鋭旅客機です。
ミニチュア・プラモデル・おもちゃ…飛行機と言えば「ジャンボ」と言うぐらい
当時の子供達にとっては、頭がぷっくり膨らんだあの飛行機に
愛着と憧れを持っていたんじゃないでしょうか?
GHQによる航空禁止令が全面解除されてから14年。
日本人は、空を自由に飛べるようになりました。と同時に、力を付けた経済力で、
空を飛んだその先に、海外を感じるようになりましたね。
とりわけ、大量に運べるジャンボの、ハワイ・ホノルル就航開始が、
日本人をハワイ好きにしたのかもしれません(笑)
1970年(昭和45年)4月。3年余りの試験放送を経て、開局したばかりの
エフエム東京(TOKYO FM)で、ラジオ番組「JET STREAM」放送開始。
初代パーソナリティは、城達也さん。
スポンサーはもちろん赤い鶴のマークの日本航空です。
深夜、今のようにテレビは、夜中中流れている時代ではありません。
テレビも一家に一台の時代です。深夜0時を回って、起きていようものなら、
親に「いつまで起きてるの~」と怒られたものです(汗)
こっそり灯したライトスタンドだけが、唯一部屋の明かりです。
古ぼけたラジオのスイッチを、ガチャと押すと…
日付が変わると同時に、ジェット機の音が流れてきます。
それが、城達也さんの「JET STREAM」でした。
…遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、
…はるか雲海の上を、音もなく流れ去る気流は、
…弛みない宇宙の営みを告げています。
…満点の星をいただく、はてしない光の海を、
…ゆたかに流れゆく風に、心を開けば、
…きらめく星座の物語も聞こえてくる、
…夜の静寂(しじま)の、なんと饒舌なことでしょうか。
…光と影の境に消えていった、
…はるかな地平線も瞼(まぶた)に浮かんでまいります。
…日本航空があなたにお送りする音楽の定期便、
…ジェットストリーム~
…皆様の夜間飛行のお供を致しますパイロットは、私、城達也です。
海外旅行が、日本人の夢のひとつになり始めた時代に、
城達也さんの甘く囁く声と、放送作家・堀内茂男さんの名散文詩は、
海外への旅愁を感じさせてくれましたね。
夜の静寂(しじま)の、なんと饒舌なことでしょうか。
当時、学生だった私にとって、夜の静寂(しじま)とは、
漠然とした将来の夢や憧れが、静かに深く…定まっていく時間だったと思います。
静寂(しじま)とは、人が成長する上で、とても大切な時間のようですね。
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| 1970年(昭和45年) | 20:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑






