archive: 2013年10月  1/1

[昭和45年]日本人の心の琴線に触れるメロディー「京都慕情」

ゲコゲコと大合唱していた田植えの時期を過ぎ、実った稲穂を刈り取る季節になると、リーンリーンと、涼しげな音を奏で始めます。若い頃は、気付かずにいた虫の音を、歳を取ると妙に敏感に感じるものですね。昔、虫の音を理解する美的感覚を持った民族を日本人だ!!と語った文人がいました。あの怪談「耳無芳一」で有名な小泉八雲です。日本人の心を知り尽くしたかのような、この一言を発した彼は、実は、ギリシア生まれのイギリス人でした。名をパト...

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[昭和42年]CM表現の革新、ニットのレナウン「イエイエ」

低学年の頃、子供の事を「ボウ」と呼んでいました。「そこの坊主」の「ボウ」です。子供の事を坊主と呼び、更に略して「ボウ」です(笑)「そこのボウ!!」 今考えれば、乱暴な言い方のように思いますが、敗戦から十数年、まだまだ、その傷は癒えることなく、一心不乱、遮二無二に頑張る日本の土壌では、未熟者や経験の浅い役立たずな大人でさえ「坊主」と平然と呼ばれていました。一人前の国になる事を鼓舞し続けた時代の呼称です。朝起きると、ガチャコン・ガ...

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[平成18年]親と子の絆、奇跡のヒーロー・ウルトラマンメビウス。

今、子供に安心して見せられる番組や漫画が少なくなりました。暴力や残虐性、性表現が際立ち過ぎて、刺激が大きすぎる風潮があります。映像表現はリアリティを増し、血が飛散し、苦悩に歪む顔がアップで映し出されます。バトルの為のバトルを繰り返し、大人のドラマ顔負けのドロドロした人間模様が物語を構成します。「子供向け」と題しながら、成年に向けた番組が多いですね。今の時代「子供向け」は、利益が低いと考える企業が多いのでしょうか?あ...

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