[昭和46年]悪の秘密結社ショッカーを倒せ!!仮面ライダー!!

「ヒーローはお父さん!!」この響き…なんと親孝行な子供でしょう~。
しかし、こんな親の涙腺を緩ませる子供から
生身に備わる力ではなく、生身を越えた力の存在に
「ヒーロー」の座を奪われると、誰が想像したでしょう(汗)
1971年(昭和46年)4月。土曜19時30分から「仮面ライダー」放送開始。
1973年の2月まで、全98話を放送。2年の長きに渡り、当時の子供達を虜にしました。
五十前後の世代にとっては、小学生でまさにドンぴしゃ!!
ウルトラマンと並び、昭和の時代を代表するヒーローですね。
科学者であり、オートレーサーでもある一人の若者・本郷猛は、
悪の秘密結社・ショッカーに改造され、改造人間となります。
悪の組織に人間を凌駕する力を与えられながらも、脳手術を受ける寸前で脱出。
脱出を手助けしてくれた緑川博士の意志を継ぎ、
ショッカーに立ち向かう物語が「仮面ライダー」でした。
「改造人間」として、人類のために戦わなければならなくなった悲哀もまた、
脳天気に正義を語るヒーローとは違う魅力を持っていました。
仮面ライダーが持つ絶大な武器とは、ズバリ「殴る」「蹴る」です(汗)しかし…
殴る蹴るでは、生身の喧嘩で、当たり前のように使われていて、格好良くありません。
当時、子供の世界では、英語が徐々に浸透し始めていました。
「犬の事を英語でドックって言うんだぞ~」と誰かが言うと「へ~」と(笑)
一・二・三…をワン・ツー・スリー…と言えるだけで、ちょっと鼻高々です。
日本語を英語にすると、カッコイイと言う風潮が出てきた時代でしたね。
そこに、アニメ「キックの鬼」やプロレスのジャイアント馬場の「十六文キック」のように
キック・パンチが決め技になる事を知ると、
仮面ライダーの「殴る」「蹴る」が「ライダーキック」「ライダーパンチ」へ。
仮面ライダーを通して、「殴る」「蹴る」が必殺技になった瞬間でした。
子供の頃は良く「ライダーキック」「ライダーパンチ」と叫びながら、
友達を殴ったり蹴ったりしていましたよ(笑)あはは…
でも、それは一種のじゃれ合いであり、新たなスキンシップでもありました。
何よりも「殴る」「蹴る」をカッコウ良くしたのは、大野剣友会の殺陣でした。
チャンバラ・時代劇の一大殺陣集団こそ、仮面ライダーを支えた立役者かもしれません。
一見不釣り合いに思える歌舞伎の見栄や口上を取り入れて、
あの変身ポーズは生まれます。
溜めてパンチ!! ホーズを決めてキック!!
トーと叫んでジャンプ!!
アクションの切れの良さが、カッコイイ~に繋がりましたね。
「殴る」「蹴る」という、生身の当たり前の行為を、
英語にし、決め技にし、切れの良いアクションにした時、
仮面ライダーは、時代を代表するヒーローになったような気がします。
年末…「クリスマス」に「出し惜しみをせず」、「変身ベルト」をプレゼント!!
英語で、切れ良く、決め技…。
その時ばかりは、父親もヒーローに見えましたよ~(笑)
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